『メガロボクス』・『NOMAD メガロボクス2』から考える「あした」

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今季のアニメ、色々見ているのだけど、そこで出会った『NOMAD メガロボクス2』に1ラウンドでKOされてしまった。「なんだこの渋いアニメは!!」というのが第一印象。最近の日本のアニメには珍しい感じ。

※いつものようにネタバレてんこ盛りで感想をメモします。

 

恥ずかしながら2018年の『メガロボクス』を未見だったので、急いで休日に一気見……。最初にこちらの感想を簡単にメモすると、こっちはこっちでかなり衝撃!

2よりも明るい雰囲気だしキャラがみんな元気なので、1から見てた人はさぞかし2の1話でびっくりしたことと思う。1も2もだけど、音楽(mabanua)がとにかくおしゃれだしいい仕事してる。ブラックミュージックってとこもあって、おしゃれボクシング映画『クリード』(これもやっぱりロッキーの続編であり再構築)を彷彿とした。そして「あした」という言葉の使い方が一番気に入った。1期の私のクライマックスはアラガキ戦の後のアラガキと南部さんのシーン。「今日は俺のあしたです。」て!!こんな素敵な「あした」の使い方ある?!

あと、メガロニアの初戦でついに発せられる南部さんの「立て!立つんだジョー!!」は鳥肌もの。第1話から何度も南部さんが「立つな!!立つんじゃねぇジョー!!」(これはこれで最初めっちゃ面白かった)って言ってたのがもう一回効いてきてた。

よくぞ有名すぎるあの名作をこんなにも上手に再構築したな……って思う。スタッフすごい。マジサイコーです。ありがとうございます。

あと、キャラクターが(特に悪役の白都兄妹や藤巻さん)それぞれに芯があって好き。みんな自分の生き方(やり方)を問い直しながら、でも大事なところは譲ってないというか、終わらない。なんかそこにも「あした」を感じる。

 

 

で、メガロボクス2。

スペイン語ずるいわぁ……。渋さに磨きがかかっちゃってもう。チーフかっこよすぎでしょ。最後はフラグ立ちまくってたので納得だった。

ハチドリのモチーフがタイトルロゴにも使われてるしエンディングにも歌われてるしいいよね。私このエンディングテーマ大好き。これが聴きたくて毎週楽しみ。

ところで2のキャッチコピーからは「あした」が消えて、「もう一度、夢を生きる」に。

社会的にも個人的にもひどい目(言葉で表せないような)に遭ってボロボロで、それでも生きてはいるんだけど、暗くて辛くてギリギリで虚無で……そんな時期を人生に持つ人は自分も含めてごまんといるだろうしもしかしたらコロナで増えたかもしれんね。ジョーが「もう一度」「あした」に向かえるのか、自分を応援するかのように見てしまうよね。

5話までで、ようやく少しずつ1と2の間に何が起こったか明かされてきた。2の別のキーワードは「帰る場所」だと思うんだけど、「帰る場所」と「夢を生きる」ことの関係が今後どう展開されるのか注目してる。

アニメの区切りの画面には毎回Hasta ver la lusというフレーズ。直訳すると「光が見えるまで」。これもグッとくるなぁ。