『メイドインアビス』の穴が深すぎて(魅力が大きすぎて)言葉にできない

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メイアビ好きすぎてうまく語れないまま何年も過ごしちゃった。
だからとりあえず、好きなところを思いつくままにメモ。

すごいリアリティある。未知の世界の冒険の中で、ケガもするし、病気にもなるし、そして死ぬ。容赦のなさがいい。かっこつけだったり、きれいごとじゃない。でも、過剰に残虐さやグロを煽ってくるわけでもない。「ありそう」な、それでいて想像を超えてくるようなキャラや展開が最高にクール。そしてこれが何より重要なバランスなのだけど、きれいごとでもなく、退廃的でもなく、常に生きることへの、挑むことへの希望がある。
主人公が幼い女の子なのは(絵も含めて)抵抗ある人多い趣味の領域だとは思うけど、そこを我慢してでも見る/読む価値があり過ぎる。

原生生物は人じゃないとしても、
人じゃないものや元は人だったものが色んなパターンで出てくる(というか主人公以外大体そう)。ロボっぽいレグ、祝福を受けた成れ果てナナチ、石になったプルシュカ、願いから生まれたファプタ、精神隷属機で増えてるボンドルド、身体改造しまくりオーゼン…
性別が明確でないもしくはなくなったキャラが多いのもすごい。ナナチ、マルルク、イルミューイ、ベラフ…
現実の世界でなんらかの境界に生きていると感じる者にとって、境界の概念を超えているように見えるキャラたちはすごく励まされる存在。仲間と共に冒険する(生きる)上で大切なことはその境界ではないと体現してくれている。
でもそれぞれのキャラには強烈に「らしさ」がある。

自分らしく生きることの肯定と、自分らしく生きられることへの希求。

あと、冒険(人生)における「憧れ」の凄まじさが本当に魅力。憧れにはロマンも狂気も覚悟も全部乗せ。探掘家たちはその遂行に命も大切なものもみんな懸けてて、敵味方関係ない。こういう作品を見ちゃうと、単純に“世界征服”とか“宇宙を支配する”みたいな目標を持った悪役が出てくる作品は見たくなくなっちゃう(だって薄っぺらくて悪役に魅力感じられない)。(そしてこれを書いて気づいたけど、メイアビはスポ根作品に近いんだね。敵も味方も目指すところは一緒だから。)

 

 

途中休憩