『シン・エヴァンゲリオン劇場版:‖』感想メモ

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:‖』ようやく昨日見てきました~。今iTunesで買った「One Last Kiss」を聴きながらメモを整理してます。

文章にしようとしたらどれだけ時間がかかるか分からないから、とりあえず(支離滅裂だけど)メモだけでも残したいと思います。以下、自分の中で重要度高い順に箇条書きで。

【例によって全てネタバレなので未鑑賞の方は見ないで!!!!!!】

 

・全体的に好きというよりは前半(ヴンダーが南極に行ってアスカが人を捨てるとこあたりまで)が良かった。最初のパリのシーンからそうなのだけど、とにかく「女が強い!女が賢い!」が前面に出ていてフェミ的にめちゃ良かった。(だから、前半までは女が男(ゲンドー)をぶんなぐる話なのかなって期待した。)今回マリがもはや万能・最強だったのはもちろん、母ミサトのかっこよさと強さ、リツコの”最強の仲間”感良かったし、第三村のおばちゃんたち好きだった。

・第三村のパートはまんま3.11後の世界にかぶって、3.11から負い続けてる心身へのダメージにすごく沁みた。正直このパートはエヴァっぽくなさ過ぎて賛否くっきり分かれるんやろうけど、自分には沁みた。特に初号機ロットのメモ(おやすみ おはよう ありがとう さよなら)は一番泣けた。このシンプルさにやはり落ち着くんやなぁと思ってしまった。ダサいかもしれないエモさと泥臭さ。シン(エヴァ的には「新」で、かつ「真」)なんやなと思う。

・上記のこともそうだけど、今作は「いのち」あるいは「いのちをつなぐ」においの濃さがすごい。(農業、妊婦の出産や猫、つばめ、「子ども」あるいは誰かに託して去るキャラたち)「土のにおい」なんてセリフをシンジくんが言うエヴァを見ることになるなんてびっくり。

・今作の存在理由でありもう一つのキーワードは「落とし前」。3.11後あるいはもっと以前から「落とし前」をつけないで生きている日本政府や大企業との対比。(ゲンドーのしょーもなさやみっともなさ、情けなさはそのまま日本政府や大企業にかさなる)

・はっきり言って後半のシンジとゲンドーの対決・ゲンドーのこれまでとゴールみたいなパートは、話としてはあらゆるコンテンツで見飽きてるものなので面白くない。蛇足だとすら思う。

・全体的に「分かりやすい」感じがエヴァっぽくなかった。エヴァって、「なんかよくわからんけどすごい!かっこいい!ショック!」みたいのが売りなのかと思ってたから、なんかそれもシンなんやなって思う。

・画として好きだったのは冒頭アスカ・シンジ・初号機ロットが歩いてる真っ赤な世界。不思議と怖さとかおどろおどろしさではなくて美しさとあたたかさを感じた。これも「いのち」感。

・アスカが「死装束」と呼んだ白いコスチューム。(消える前の初号機ロットも。)その通りで、その意味で花嫁衣装にも通じるものがあって。現にシンジくんだけ青いコスチュームだったし。

 

【追記】

『プロフェッショナル 仕事の流儀 ~希代のクリエイター・庵野秀明の実像に迫る~』を見て思ったこと。

・シンジは庵野

・ゲンドウはお父さん

・アスカも庵野

・マリは安野モヨコ