『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野』の新しさに年明け早々おったまげた話

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今年の映画一本目にNetflixの『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報告の荒野』を観た。

画やセリフはもちろん、音楽、衣装、美術、何をとってもオシャレでかっこよくてもうキレッキレ!
新しさもいっぱいあって、色々塗り替えちゃった作品になるんやろなと思う。
みんなキャラが立ってるしそれぞれかっこよくて好きだけど、その中でも抜群にレジーナ・キングのトゥルーディがかっこいい!!No mercy!!
(イドリス・エルバもザジー・ビーツも十分すごいのに、私の中ではレジーナに全部もってかれちゃった感あるよ…)

 

新しさの核心(?)はやっぱり黒人/白人の扱いかな。白人が完っ全に脇役に追いやってある。黒人VS白人で黒人中心になっているわけじゃないし、白人が全くいない世界でもない。しっかりと、「悪魔は白人だ」なんてセリフで白人が黒人にとって悪い奴の前提であることに触れてるし、白人キャストは護送列車の兵隊と強盗に遭う銀行の人々っていう、”地位が下なわけじゃないけどヤられる側”に固められてる。

黒人のキャラクターたちが各々に完全に自立してて、各々の人生を生きてる。一人ひとりが人生の主役感。映画全体から感じられる軽やかさや自由さのベースはこの黒人/白人のキャラの在り方だと思う。もっと言うと、全員黒人で構成される主要キャラたちは、主人公側のチームも敵側のチームもみんな魅力的。

これって、”ポリコレを意識して主要キャラに黒人は含まれてるけど決して一番かっこいいキャラには据えられていない作品”を見る時の、どこかうさんくさい感じを一蹴してる。

それでいて、黒人vs白人の歴史ものにあるようなシリアスさから受けるしんどさもない。

正直なところ、私は白人の顔立ちが大好きなので、好きになるハリウッド俳優ってだいたい今まで白人だった。だから今回、こんなに純粋に黒人俳優・女優をかっこいい!魅力的だ!と思ったのは初めてで、そうさせてしまう力と仕掛けがこの作品には満載なのだと思う。(すんごく失礼なことを書いてるかも。すみません。でも私個人の見た目の好みの話です。)

ちょっと言葉が見つからないので今日はここまで。

新年早々えらいもんを見てしまったーー。